ヘルパーさんは、障害者の生活に、はなくてはならない存在。私たちの手となり、足となり、目となり、耳になってくれます。私も毎朝、毎晩、ヘルパーさんがそれぞれ1時間半ずつ来てくれます。
身支度して仕事モードになるまで、ご飯のしたごしらえ、お風呂やトイレの介助を、医療的ケアのお手伝いをしてくれます。
ヘルパーさんは、基本なんでも手伝ってくれます。医療的なケアはできないので、私のアシスタントみたいな形で助けてもらってます。例えば、注入でいうと、栄養剤の準備や、洗浄はできるけど、私にチューブを繋ぐことは医療行為のためNGです。ただ、おそらくこれも、相談支援員さんを通じて、区役所に計画書を出すときに、相談すると何らかの方法で対応してくれると思います。
制度のことは置いておいて。日常、ヘルパーさんと暮らす中で、なかなかやって欲しいことが伝わらないことが多々あったり、ヘルパーさんの中にも、掃除が得意な人、料理が得意な人、何かを作ったりするのが得意な人、身体的なケアが得意な人、さまざまです。なので、私は、常時6人のヘルパーに満遍なく入ってもらってます。そうすることで、なるべく得意な人に、得意な仕事を実施してもらうようにしています。
また、伝え方も、一度に3つのことを頼んでできる人と、一つずつ言わないとできない人、優先順位をつけてあげないとできない人、さまざまです。それも個性に応じて言い方をかえ、マネージメントしています。また、基本的なルーチン作業は、マニュアル化して、それぞれに配布しています。それから、あまり見た目は良くないですが、テプラも利用しています。何がどこにあるか、何をどこに置くか、指定しています。あまりものを動かされてしまうと、ものの位置が把握できなくなり、指示ができなくなるんです。
さらに、なるべく、一歩先を見据えて、指示を出したり、さりげなくできてるか確認したり、傷つけないように、できてないことを指摘したり。
でもこれって、実は仕事で、ヒューマンマネージメントする時と同じ考え方なんですよね。それぞれの個性を見て、指導の仕方や、指示の出し方を変え、仕事量を調整する。ある意味、マネージメントを学べる、絶好のチャンスです。
北欧では、障害者はヘルパーをマネージメントすることは、障害者の大事な仕事だと捉えられています。だからこそ、障害者とヘルパーは対等な立場に立てます。また契約も、個人同士で行うので、それはある意味、障害者がヘルパーを雇っている状態です。日本ではまだまだ、社会的なイメージもあって、障害者はヘルパーに「介護されている」という意識が強いです。本来であれば、我慢することなく、本音をきちんと言える間柄でないと、仕事はうまくいきません。
早く日本もそういう世の中になるといいな、障害者とヘルパーもビジネスの関係になって、「やってもらってる」と思うのではなく、気負いすることなく、お互いにwin-winな関係で、ヘルパー制度を利用できればなと思います。