胃ろう

「胃ろう」というと、マイナスイメージを持つ人が多いのではないかと思う。

海外では、高齢者に胃ろうを造設することはあまりせず、あくまでも「生きるために」必要なものとして、造設されます。そのため、難病や先天的な障害で、口から食べられないために使用することが多い。

一方、日本では、高齢者を「生かすために」造設することが多い。なので、イメージとして、死ぬ間際のため、死ぬまでの繋ぎ、生かされてる、と言うマイナスイメージが多いように思う。

どちらの使い方が正しいかはその人によるので、何とも言えない。

私も胃ろうを作った。最初の目的は、減圧用。BiPAPのエアーが食道を通して胃に入り、お腹が膨らむので、夜中は、胃ろうからチューブを使って空気が抜けるようにしてます。つまり人工的なゲップ。

でもこれを作ったことで、誰でも体に栄養と水分を投与できるようになったことで、体調を崩す回数も減ったし、何より食べないといけないという恐怖感がなくなりました。好きな物を好きなだけ食べ、足りない分は、胃ろうから。それでいいのでは、と思うようになった。前は、しんどくても食べないと倒れちゃう!っていう恐怖感で物を食べてた。

もっとも、これを処方した医師も、そう言う考え。食べることを嫌にならないで欲しい、と。もし胃ろうがいやだ!ってなったら、引っこ抜けば、半日もあれば穴は閉じていきます。傷跡は残るけど、取り外すことは可能です。

私も最初は、NGチューブで自分で抜き差ししてましたが、テープ貼ったりがめんどくさいのと、人に見えるし、と言う理由で胃ろうにしました。確かに、胃ろうは胃ろうで、管理は必要になるし、物品洗ったりめんどいですが、そこはヘルパーさんたちにうまく助けてもらってます。

マイナスイメージもあるけど、私は作ってよかったかなと思います。まだまだ生きたいので、どうせ生きるなら楽して生きたいなと思います。

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